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りんごの王国、青森

りんごは青森県を代表する特産品です。青森県は全国のりんご生産量の約54%を占めるまさにりんご王国。りんごの生産には気温などの条件が重要で、青森県はりんご栽培に適した気候風土となっています。
一口にりんごといってもたくさんの品種があり、世界中では約15,000種、日本には約2,000種あります。そのすべてが栽培されているわけではなく、りんごの生産が盛んな青森県でも栽培されているのは約50種で、そのうち市場に出荷されているのは約40種です。
品種によって収穫時期が異なり、時期の早い8月中旬頃に収穫されるものを「極早生種」といい、順番に「早生種」、「中生種」となり10月後半以降に収穫されるものは「晩生種」といいます。
今回は数ある品種の中から、晩生種の「ふじ」、同じく晩生種の「王林」、そして中生種の「ジョナゴールド」の3品種をご紹介します。


 

青森りんごの代表、ふじ

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青森りんごの主力品種である「ふじ」は、甘味、酸味の調和が良いのが特徴で果肉がしまっているため貯蔵性にも優れています。円形から長円形の形をしていて、褐紅色の縞が入っています。
「ふじ」の歴史は古く、70年以上前に遡ります。その当時、東北では冷害のため農産物が育ちにくかったため、寒冷地の園芸作物の研究が「農林省園芸試験場東北支場」で行われ、昭和13年にふじの原木が誕生しました。その後、「国光」と「デリシャス」の交配、試験栽培、選抜を経て昭和37年に「ふじ」として品種登録されました。
元々は色付きを良くするために果実に袋を被せる「有袋栽培」という方法が一般的でしたが、品種改良が進み袋を被せなくても色付きが良くなってきたことから、より糖度が高い「無袋栽培」が主流となっていきました。無袋栽培のものは「サンふじ」と呼ばれています。


 

青りんごの代名詞、王林

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王林は、果皮が黄緑色のいわゆる青りんごで緑の斑点がついているのが特徴、果肉は硬めで綿密です。果汁が多く、独特の香りと強い甘さが人気です。「ふじ」「つがる」に次いでよく流通しているりんごで、全国の王林生産量の約76%を青森県が占めています。
「ゴールデン・デリシャス」と「印度」の交配品種で、福島県伊達郡の大槻忠之助氏によって生み出されました。昭和27年に命名されましたが、品種登録はされず今では青りんごの代表品種となっています。
ふじなどに比べると日持ちが悪いため、やや早めに収穫します。そのため、収穫時期はふじより早く10月下旬から11月上旬です。市場に広く出回っているので、青りんごといえば王林を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。王林独特の芳醇な香りと強い甘味を味わうなら、加工せずそのまま食べるかジュースにするのが最適です。


 

アメリカ生まれの品種、ジョナゴールド

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ジョナゴールドは、円形から長円錐形の淡いピンクがかった色が特徴で、果肉は硬く綿密です。果汁が多く甘さと酸味のバランスが良いため人気の品種です。青森県は全国のジョナゴールド生産量の実に8割を占めています。
この品種が誕生したのはアメリカのニューヨーク州農業試験場で、「ゴールデンデリシャス」と「紅玉」の交配で生まれた品種です。日本では、昭和45年に秋田果樹試験場に導入され、現在では「ふじ」、「つがる」、「王林」に次いで4番目に多く作られています。
ジョナゴールドはそのまま食べるのもいいですが、甘味の中にも酸味を強く感じられるためサラダや軽く煮る料理、菓子の材料などとしても優秀です。収穫時期は10月上旬頃ですが、貯蔵できるため春ごろまで出回ります。貯蔵の過程で油あがりという現象のため、表面がテカテカになりつやが増します。


 

青森で生産される様々なりんごの品種

りんごは、私たちが普段何気なく食べている身近な果物ですが、今回ご紹介した「ふじ」、「王林」、「ジョナゴールド」のように実は品種ごとに見ためや味に特徴があるのです。青森県ではほかにも多くの品種を生産していて、「むつ」「つがる」「紅玉」「金星」「世界一」など約40種が市場に出回っています。
それぞれ品種によって赤や黄色などの色の違い、形や大きさの違い、硬さや甘味や酸味のバランスの違いなどがあります。さらに、品種によって生食に適していたり、加熱調理に向いていたり、ジュース加工が主流であったりという違いもあります。それぞれの品種をよく知ることで、一番おいしい食べ方を知ることができます。その品種の特徴を知ったうえで味わうとより一層りんごを楽しめますので、今度りんごを食べる時にはぜひ品種を意識してみてください。

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