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福井を代表する特産品の数々

福井県は日本海と若狭湾に面し、白山連峰をはじめとする山々や九頭竜川などの清流のある自然豊かな地域です。それは別名「越山若水(えつざんじゃくすい)」と呼ばれていて、「越山」は越前の緑豊かな山々の事を「若水」は若狭の清らかな水の事を差しています。

そんな自然に恵まれた福井には、様々な特産品があります。代表的なものでは越前ガニや鯖といった魚介類はもちろん、農産物では梅、メロン、お茶、蕎麦などがあります。

また、福井は北陸工業地域の南端を担っており、第二次産業と第三次産業を主とした工業が昔からとても盛んです。そのことにより福井には様々な工芸品、工業製品の特産品が生まれてきました。その中から今回は、福井市の「砥石」、坂井市の「越前織」、鯖江市の「眼鏡」をご紹介します。どれも全国的に有名な県を代表する特産品ばかりです。


福井の主要産物の一つ天然砥石

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武士にとって非常に大切なものであった刀。その刀の切れ味を守るための砥石もとても重要なものでした。日本刀以外にも農具や工具にとっても欠かせない道具で、城などの大きな建物を建てる時にも砥石は重要な役割を果たしていました。

福井はそんな砥石の産地として昔から有名で、良質な天然砥石がたくさんありました。福井市と鯖江市の境には「砥山(といしやま)」と呼ばれている山がありますが、これは昔、山の山頂付近で砥石の採掘がおこなわれていたことに由来しています。福井で採掘される砥石の中でも特に著名なのが幻といわれた浄教寺砥石で、江戸初期には越前の主要産物にもなっていました。

ただ、近年は合成砥石が広く普及したため、天然砥石の採掘もおこなわれなくなり年々良質な砥石を手に入れるのが難しくなってきました。砥石の専門店に行くと、そんな貴重な福井の天然砥石を見ることができます。


ネームやワッペンなど多彩な商品を生み出す越前織

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坂井市の代表産業である越前織は、織物に文字や模様を描き出す技法で、織マークとも呼ばれています。越前織の用途は広く、洋服のタグやワッペン、スポーツ用ネームなど様々です。

その始まりは明治時代に北陸地方で盛んだったリボンの生産と、発達した織機に西陣の紋機が合わさったことでした。そして昭和に入ると、洋服が主流になりそれに伴って織マークやネームの需要が拡大していきました。その後、「越前織」としてブランド化に取り組み、現在では様々な製品に越前織が使われるようになりました。

特に最近は、コンピューターを使用し細かい図柄なども織物で再現できるようになったため、より幅広いバリエーションが可能となっています。観光土産として観光名所の風景や浮世絵をあしらったタペストリーやその土地オリジナルのトラベルワッペン、キーホルダーなど多くの商品が生まれています。


鯖江市を代表する産業、眼鏡

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鯖江市の眼鏡枠製造は、農閑期の副業として明治時代にはじまりました。当時眼鏡作りの最先端であった東京や大阪の職人を招き、技術を習得していきました。その後も品質向上や技術開発など地道な努力を重ね、昭和50年代には世界で初めてチタン金属のメガネフレームの製造に成功しました。軽量で耐久性の高いチタンフレームは、金属アレルギーを起こしにくい素材ということもあり瞬く間に世界中に広まりました。

近年は低コストでの生産が可能な東アジア地域へと流れてしまうことが課題となっていますが、100年以上かけて培ったその高い技術力、品質力を武器に更なるブランド化が進められています。

鯖江市にはめがねミュージアムがあり、鯖江の眼鏡産業の歴史に触れることができます。自分で作れるオリジナルメガネも人気です。鯖江市に行った際にはぜひ訪れてみてください。


福井には受け継がれる匠の技があります

良質な石の原料があったことから発展した福井市の「砥石」、織機の発達により生まれブランドにまで成長した坂井市の「越前織」、100年以上の歴史を持ち確かな技術を持つ鯖江市の「眼鏡」。どれも積極的に発展を続けてきた工業地域だからこそ生まれたものばかりです。人々の生活様式やコストの安い海外に流れて行く中で、生き残りをかけて今も様々な工夫を続け新しいものを生み出しているのが印象的ですね。

福井には他にも特産品がたくさんあります。和服の裏地の最高級品として知られる「羽二重」、日本唯一生産している楽器の「ハープ」、証券や証書など正式な用紙として使用される「越前和紙」、他にも越前漆器や、若狭塗り箸など匠の技でつくり出される逸品揃いです。土産物に適した製品も多くあるので、福井県に旅行に行った際にはぜひ特産品に注目してみてください。

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