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長野の気候風土が育んだ「蕎麦」文化

長野県は、南北に長い地形を持ち、県境に飛騨山脈、赤石山脈があり間にある盆地を中心に地域が形成されています。南北に長いため内陸部の気候と北部の日本海側の気候があり、特に北部は冬の寒さが厳しく上質な雪があるため冬季オリンピックの開催地にもなりました。
そんな長野の気候風土にぴったりの特産品として、古くから発展を続けているのが「蕎麦」の文化です。蕎麦の栽培には冷涼な気候で乾燥地が必要なこと、蕎麦打ちに必要な良質な水が手に入ること、蕎麦に欠かせない「わさび」が育つきれいな清流があること、長野県はすべての条件を満たす、まさに蕎麦の里にふさわしい土地なのです。そのため、長野県各地にそば処が点在し、蕎麦の名店がひしめいています。今回はその中から戸隠蕎麦の「うずら屋」、信州蕎麦の「駅前弁天」、さらにわさび田のある「大王わさび農場」をご紹介します。


 

日本三大そばの一つ、戸隠蕎麦

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戸隠は長野市の中心から車で約1時間の場所にあります。戸隠には岩戸伝説や、山岳修験道場、パワースポットで有名な戸隠奥社などがあり見どころいっぱいです。
そんな戸隠は、そば処としても有名で「戸隠蕎麦」の店が40店以上も軒を連ねます。戸隠蕎麦は、岩手県のわんこそば、島根県の出雲そばと並んで日本三大そばの一つと言われています。戸隠蕎麦は、挽きぐるみで丸伸ばしにして、開口部のつぶれた馬蹄形状に盛る「ぼっち盛り」で円形のざるに盛るのが特徴です。
そんな、戸隠蕎麦の名店の一つに戸隠神社中社宮の鳥居近くにある「うずら屋」があります。開店と同時に行列が出来てしまうほどに人気店で、もちもちとした喉越しが特徴。わさびとおろし金が出てくるので、おろしたてのわさびを薬味にそばを楽しめるのもうれしいところ。待ってでも食べる価値のある一品です。


 

信州蕎麦の老舗、駅前弁天

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信州の水はけのよい土地と気温差が大きい気候は、蕎麦の栽培に適しているため昔から良質な蕎麦が取れると評判でした。現在も信州蕎麦は長野の名産となっています。信州蕎麦と名乗るためには基準があり、長野県内で製造されたもので、手打ち麺であり、加水量は38%以上で良質のそば粉を50%以上使用することとなっています。基準を満たすと信州蕎麦のロゴマークの使用が許可されます。
松本駅周辺は信州蕎麦の名店がひしめく激戦区となっています。そんな松本駅前で絶大な人気を誇るのが「駅前弁天」です。創業120年を超える老舗で、安定の味が人気です。中ぐらいの太さで、そば粉と強力粉が9対1のコシのある麺が特徴。人気メニューは定番のざるをはじめ、しっぽく、なめこざるなどがあります。しばしばテレビなどにも取り上げられる地元では知らない人がいないほどの有名店です。


 

清流を活かしたわさび田が有名な安曇野

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長野県中部に位置する安曇野は、北アルプスの山々から湧き出た清流に恵まれた地域です。犀川、穂高川、高瀬川によって形成された複合扇状地は、良質な地下水をつくり出します。そんな恵まれた水を利用して作られているのが、きれいな水でなければ作れないわさびです。蕎麦で有名な長野は、わさびの生産地でもあるのです。
安曇野にある大王わさび農場は、東京ドーム11個分という広大なわさび畑を持ちます。小高い丘の上にあるアルプス展望台から望む見渡す限り続くわさび田は、安曇野のシンボルにもなっています。また、園内に流れる清らかな蓼川と川沿いに建つ水車小屋の美しい風景は、黒澤明監督の映画「夢」の舞台にもなりました。そば処大王では、採れたてのわさびを美味しい蕎麦と共に楽しめます。わさびの茎が入った稲荷ずしも評判です。他にも、わさびソフトクリームやわさびコロッケなどもおすすめです。


 

長野でこだわりの蕎麦とわさびを堪能しよう

蕎麦はなじみ深い食べ物ですが、奥が深く作り方によって味やのど越しが変わる繊細な食べ物でもあります。長野には上質なソバの実があり、きれいな水が手に入り、新鮮で品質の優れたわさびがあるため、蕎麦文化が根付いたのも必然なのかもしれません。
今回ご紹介した戸隠蕎麦の「うずら屋」、信州蕎麦の「駅前弁天」もそんな長野にふさわしい、こだわり抜いた蕎麦が出される名店です。ですが、長野には他にもまだまだ蕎麦の名店、人気店があります。その地方によってそば粉の割合や麺の太さなどに違いがあるため、食べ比べてみるのも楽しいでしょう。もちろん、蕎麦に欠かせないわさびにもご注目を。「大王わさび農場」に行けば、わさび田や水車が見られるほか新鮮な生わさびの販売も行っているので訪れる価値ありです。本場の蕎麦を新鮮なわさびと共に味わいに長野を訪れてみてはいかがでしょうか。

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