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雄大な自然が育む、新潟の日本酒

米と麹と水。日本酒はこの三つを原材料に造られます。日本酒に限らず料理全般にいえることですが、美味しいものを造るにはまず美味しい材料を用意する、それが基本ではないでしょうか。新潟は日本海を見渡す、日本列島のほぼ中央に位置しています。妙高山・八海山といった山や信濃川を始めとする河川が流れ、自然が豊かで清涼な水に恵まれた県です。ブリやヤナギガレイなどの海産物、いちご・ねぎ・レンコン・柿・なすに代表される農作物がたくさん獲れます。

もちろん米どころとして知られる新潟では、全国的にも高い評価を誇るお米がたくさん収穫されます。美味しい米と水の二つが揃います。そんな新潟で造られる日本酒は、美酒ぞろいといえるでしょう。これらあまたあるお酒の中から、とくに人気が高く名酒と謳われる「久保田」「八海山」「〆張鶴」を取り上げ、紹介していきます。


米作りからこだわる品質本位の日本酒、久保田

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「久保田」は新潟県長岡市に本社を構える朝日酒造株式会社が造る日本酒です。朝日酒造は天保元年(1830年)創業の蔵元で、創業時には久保田屋という屋号で呼ばれていました。その名をつけた「久保田」は朝日酒造の顔として、また蔵元としての日本酒にかける決意と意気込みが感じられるお酒といえるでしょう。

製法の違いにより、千寿・碧寿・紅寿など銘柄が7種類あります。このうち、久保田の最高峰といえるのは純米大吟醸酒の萬寿です。辛口ながら口当たりが柔らかく、透明感のある飲み口は料理にもよく合います。そのほかにも1月にしか出荷されない吟醸「生原酒」や、4月から9月までのみ出荷される大吟醸「翠寿」も味わいたい逸品です。また、平成27年9月には、久保田誕生30周年を記念した純米大吟醸「三十周年記念酒」が発売され、話題となりました。


若さのパワーあふれる日本酒、八海山

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最高級のお米の産地として有名な新潟県南魚沼市で日本酒を造っているのが、八海醸造株式会社です。100年以上の老舗が多い清酒製造会社としては若い、大正11年(1922年)の創業です。八海醸造が手掛ける日本酒は「八海山」という名称で知られており、名前の由来は、地元南魚沼市にある霊峰八海山。役行者や弘法大師が修行をしたと伝えられている山です。

八海山には、普通酒・特別本醸造酒・吟醸酒・純米吟醸酒の種類があります。そのほかにも数量限定や季節限定のお酒があり、「金剛山」の名を冠した純米大吟醸酒は2年間熟成させたお酒で、夏季と冬季の季節限定酒ですし、しぼりたての原酒が味わえる「越後で候」も冬季限定のお酒です。またしゅわしゅわとした炭酸が口の中で踊る発泡にごり酒、留仕込みを水ではなく清酒で仕込んだ貴醸酒といった数量限定のお酒もあります。


酒造りに適した村上市で造られる日本酒、〆張鶴

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新潟県村上市は公式キャラクターのモチーフのひとつにお酒を使っている酒処で、酒造好適米の産地として、また名水が湧きでる自然豊かな土地として知られています。そんな米と水、両方が揃う村上市に蔵を構えているのが、文政2年(1819年)創業の宮尾酒造株式会社。「〆張鶴」を掲げる蔵元です。

〆張鶴は五百万石などを原料としており、アルコール度数は15%から16%になります。飲みやすく、上品な旨みと香りが評判のお酒です。1年を通して手に入るのは吟醸酒・本醸造酒・特別本醸造酒・純米吟醸酒の種類になります。このほかにも季節限定で出荷されるお酒もあり、大吟醸酒の「金ラベル」は11月のみ、生原酒の「しぼりたて原酒」は11月から1月までの販売となっています。また〆張鶴を使った梅酒もあり、甘みを抑えた飲みくちから女性はもとより男性にも人気があります。


まだまだ奥が深い、新潟の日本酒

新潟県産の名酒として名高い「久保田」「八海山」「〆張鶴」について紹介しました。もちろん米と水が美味しい新潟県には、上記の三銘柄にも勝るとも劣らない日本酒がいくつもあります。

新発田市で酒蔵を営む菊水酒造株式会社は、明治14年(1881年)に創業し、「菊水」で知られています。過去のものとなっていた酒造好適米の菊水をよみがえらせて造った純米大吟醸酒は馥郁とした味わいが高評価の日本酒です。また「清泉」を筆頭に長岡市で日本酒を造り続ける久須美酒造株式会社、「越乃寒梅」で知られる新潟市の石本酒造株式会社、妙高市では「君の井」を製造する君の井酒造株式会社、佐渡市の株式会社北雪酒造は「北雪」などなど、新潟県全土に酒蔵があり、それぞれの地でこだわりの日本酒を造っています。これら日本酒を味わうため、新潟県へ出かけてみてはいかがでしょうか。

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