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温泉だけではない、大分

2,000を超える源泉を持ち、1分間の湧出量が87,000リットル以上、泉質も単純泉から二酸化炭素泉、炭酸水素塩泉などバラエティに富んでいる日本有数の温泉地、別府温泉を抱える大分県は、九州の北東部に位置しています。温泉を観光の前面に押し出し、「日本一のおんせん県おおいた」を称している同県ですが、中野平野・大分平野・佐伯平野が広がり、九重連山・祖母山・傾山といった豊かな自然と、瀬戸内海から続く別府湾などの水産資源にも恵まれています。
これらの恩恵を強く受けている大分県には、山のものと海のものが充実しており、そこから生み出されるさまざまな特産品があります。そのなかでもとりわけ有名なのが「関アジ・関サバ」「カボス」「豊後牛」の三つではないでしょうか。大分の魅力ともいえる美味しいこれら三つの特産品について、紹介していきます。


 

味わい格別な高級魚、関アジ・関サバ

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海の恵みが豊富な大分県で、特に全国的に知られているのが、関アジと関サバです。平成17年(2005年)に大分市と合併した佐賀関町の関(現・佐賀関)で水揚げされ、大分県漁業協同組合佐賀関支店に所属する組合員の漁師が1本釣りで釣り上げるマアジとマサバを指します。どちらも大衆魚でありながら、高級魚として重宝されています。
漁場は大分県と愛媛県の間にある「速吸の瀬戸」と呼ばれる豊予海峡です。ちょうど瀬戸内海と太平洋が混ざり合う境界に位置しており、流れが速く、潮流は最大で5ノット以上にもなります。このため魚の身が引き締まるのです。また1年を通してエサが豊富なため、ほどよく脂がのった魚へと成長します。
関アジと関サバを味わう最も適した調理法は刺身です。活け締めにされるため鮮度がよく、おいしさを心ゆくまで堪能することができるでしょう。


 

料理を引き立たせる柑橘、カボス

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カボスはみかんなど柑橘類の植物で、「香母酢」と当て字されるように、爽やかな香りと酸味が特徴の果実をつけます。大分県の特産品として知られており、カボたんというキャラクターも作られています。徳島県の特産品であるすだちとよく間違われますが、カボスが100~150gなのに対して、すだちは30~40gほどと大きさが違います。原産地はアンデス山脈といわれており、古い時代に日本に渡ってきたとの説があります。大分県のカボスは、京都からもたらされた苗木が発祥と伝わっていますが、はっきりしたことはわかってはいません。しかし江戸時代には栽培されていたと考えられています。
8月下旬から10月ごろまでが旬ですが、ハウス栽培もされているため、3月中旬ころには市場に出回ります。品種としては「カボス大分1号」「豊のミドリ」「香美の川」「祖母の香」があります。


 

高い評価を受け継ぐ、大分県の豊後牛

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大分県では早くから肉用牛の生産が行われており、高い評価を受けていました。大正10年(1921年)に開かれた全国畜産博覧会では最優秀賞を受賞しましたし、近年では第8回全国和牛能力共進会の肉牛部門で内閣総理大臣賞を受賞しています。その大分県で生産されているのが、黒毛和種の和牛、豊後牛です。もともとは玖珠町や旧・山香町、旧・朝地町でそれぞれの産地の名を冠した和牛が生産されていましたが、平成25年(2013年)に「おおいた豊後牛」として統一されました。
大分県内で最も長く肥育されていること、月齢が36ヶ月未満であること、黒毛和牛であること、肉質等級が2級以上であることがおおいた豊後牛を名乗れる条件ですが、さらにこの中から肉質等級が4級以上になると「おおいた豊後牛 頂(いただき)」として名称を授けられています。


 

やっぱり温泉だけじゃない、大分県

とくに有名な大分の特産品について紹介してきました。大地と海の豊かさを享受する大分県は、食べ物がとても美味しいところです。肉ならおおいた豊後牛があり、海なら関サバと関アジがあります。刺身にカボスをかけたなら、そのおいしさは数倍にも増すことでしょう。
もちろん、これだけが大分県の特産品ではありません。食肉であれば、豊のしゃもやおおいた冠地鶏がありますし、魚介類なら城下かれいやくにさき姫だこといったものがあげられます。乾しいたけも大分を代表する特産品です。また郷土料理として、新鮮な魚介が獲れる大分ならではのりゅうきゅうや頭料理、とり天も全国的に知られるようになりました。これらのほかにも別府市の地獄蒸し、九重町の九重夢バーガー、杵築市のさつきサンド&どーんと丼、日田市の日田どん鍋のように地域で違ったグルメを味わうこともできます。

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