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木の国和歌山県の特産品は、自然の恵みがいっぱい!

華やかな日本の古都京都、大都市大阪、異国情緒あふれる兵庫、古代のロマンを今に伝える奈良など、近畿地方の他県に比較すると、ともすれば目立つ存在ではないと思われがちな和歌山県ですが、食についての楽しみは他を圧倒する魅力を持っています。実は「木の国」と言われるほど自然が豊かで、海の幸、山の幸の両方を堪能でき、果物大国であることで名高い地域なのです。観光面では世界遺産熊野古道を有すること、海岸線に点在するマリンレジャースポットが多いことなど、その奥深さは知れば知るほど魅力を増します。
ここではそんな和歌山県の特産品の中から、生産量日本一であり独自の出荷方法で高いブランド力を誇る蔵出しみかん、同じく生産量日本一であり長い歴史と伝統を持つ南高梅、そして料理を格別な味に引き立てる備長炭という3つについてご紹介します。


 

おいしくなってから出荷 蔵出しみかん

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12月、まだ酸味の強いうちから収穫してしまい、木造・土壁の倉庫でじっくりと寝かせておくみかん。これが蔵出しみかんです。倉庫は温度や湿度が完璧に計算された状態に保たれ、みかんは毎日ひとつずつ品質のチェックが行われます。こうすることで糖度と酸味のバランスが絶妙な具合になり、1番おいしい時期をねらって出荷することができるのです。蔵に貯蔵されている間もみかんは生きているので、最新の注意を配らなければ、実の美味しさを全て皮が吸い取ってしまうという事態にもなりかねません。手間暇をかけ、丹精込めて管理されたこの蔵出しみかん、以前は高級料亭などのようなところにしか出回らなかったものだというのもうなずけます。
和歌山県のながみね農業協同組合では、この蔵出しみかんをジュースやゼリーに加工して6次産業化する働きに取り組んでいて、全国果樹コンクールでも表彰を受けています。


 

長い歴史を持つ最高級の梅 南高梅

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皮は薄く、実が肉厚で柔らかいという南高梅。正式な読み方は「なんこううめ」ですが、「なんこうばい」と読まれることも多くあります。紀州南高梅は梅のトップブランドで、商標登録もされています。その昔、現在の和歌山県みなべ町で高田貞楠(たかださだぐす)という人物によって栽培が始められたことが発祥となっていて、味、触感、実の柔らかさから機械による加工が難しいことなどにより、紀州南高梅の梅干しは希少性の高い最高級品とされています。
和歌山は元々梅の生産量が国内一ですが、このように美味な梅が生み出されるには、優れた土地環境が由来しています。一年中温暖な気候で寒暖の差が激しくない点、日照時間も雨量も多い点、梅の成長には欠かせないカルシウムを土壌に多く含んでいる点。このような恵まれた環境が、南高梅の品質と歴史を育んできたのです。


 

食材のおいしさを最大限に引き出す 紀州備長炭

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炭火焼きの焼肉や焼き鳥はおいしいと喜ばれ、中でも紀州備長炭と呼ばれる最高級の白炭を用いた料理は格別だといいます。紀州備長炭は和歌山県田辺市の備中屋長左衛門という人物が作り始め、2006年には地域ブランドとして認定されました。ウバメガシや樫などといった木を原木とし、伝統的な製法で作られた窯を用いて高温で蒸し焼きにした、キメの細かい炭です。江戸時代には徳川御三家である紀州藩の財源ともなっていました。
なぜ紀州備長炭を用いると焼き物料理がおいしくなるのかというと、その秘密は火力の強さにあります。といっても高温だというわけではなく、黒炭よりもむしろ温度は低いのですが、発する赤外線が強烈で、食材をさまざまな角度から熱することができるのです。炎は出ず、煙もなく、においもほとんどないため食材のおいしさを損なわないという特長もあります。


 

おいしいものがいっぱい!和歌山で魅惑の食の旅を

県全体の面積のうち、8割以上が山地で占められているという和歌山県。紀伊水道に面する海岸線は変化に富み、山と海両方の恩恵を受ける自然豊かな地域です。これまでご紹介してきた特産品もその恵みによって現在の地位を得たものばかりです。 他にも山の幸で言えば、標高が高く寒暖差の激しい地域で作られる黒豆、古座川町平井の里で栽培されるゆず、品質の良さで名高い真妻わさび、平安時代から愛される高野豆腐、全国生産量の約6割を占めるはっさく、日本一の生産量を誇るさんしょうなどの特産品があります。海の幸で言えば、熊野灘で獲れるさんま、捕鯨発祥の地での本場の鯨料理、かつおぶしなど、とにかくバラエティに富んだ数多くの食が楽しめます。 熊野古道が世界遺産に登録され、観光客数も増えている和歌山。もし訪れるのであれば、観光だけではなくぜひ食べ物も楽しめる旅をおすすめします。

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