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歴史に裏打ちされた丹波の特産品

京都府から兵庫県にかけて広がる丹波地方は、自然がとても豊かで農作物の生育に適した気候に恵まれていることから、数多くの特産品を産出しています。代表的なものとしては、米・お茶・枝豆・山の芋のほか和牛・猪肉などが挙げられます。なかでも高級品として全国的な知名度を誇っているのが、「丹波栗」「丹波黒大豆」「大納言小豆」の3品です。

これらは、例えば栗といえば丹波栗、黒大豆といえば丹波黒大豆というようにその農作物の代名詞として取り上げられるほど高い品質が評価されています。そこで今回はこれら3品を紹介していきたいと思います。どれもがぜひ味わってほしい、そして評判の実際のところをその目で確かめてほしい自慢の品々ばかりです。


大きくて甘くて、栄養価も高い丹波栗

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丹波栗は、京都から兵庫にまたがる丹波地方と呼ばれる地域で収穫される栗です。品種には「銀寄」や「筑波」、「長光寺」などがあり、特徴としては一般に栽培されているものよりも粒が大きく、甘みも香りも優れていることが挙げられます。栄養価も高く、ミネラルやビタミンが豊富で、また渋皮を含めると食物繊維が多く含まれています。

平安時代から栽培されていたといわれており、品質のよさから献上品として使われていました。やがてその名が日本全国に知れ渡るようになると、栗の代名詞として称されるようになります。食べ方としては、そのまま茹でても十分おいしいのですが、ご飯に混ぜたりお菓子の材料にしたりと、幅広く利用することができます。


おせちに欠かせない黒豆の代表格、丹波黒大豆

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黒豆は表面が黒い色をしている大豆で、種皮にポリフェノールの一種であるアントシアニンを含んでいます。おせち料理ではまじめに働き、元気で健康に暮らせるようにとの願いをこめた一品、煮豆として欠かせないものであり、また近年では血液がサラサラになるなどといわれ、健康食品としても注目を集めています。

「中生光黒」や「玉大黒」、「くろさやか」といった品種がありますが、とくに高品質として知られ、重宝されているのが「丹波黒」です。丹波黒大豆とも呼ばれる丹波黒は、丹波地方を中心とする西日本で栽培されています。大豆は一般的に百粒で30gほどの重さがありますが、丹波黒は約80gと大粒で皮も薄く、見た目も味わいもよいのが特徴です。


官位が名前の由来とされる大納言小豆

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大納言小豆の大納言とは、公卿の官職名「大納言」が由来とされています。小豆は煮ている最中に腹割れといって、皮が破れて煮崩れしてしまうことがありますが、この腹割れが起きにくいことから、江戸城内(殿中)で刀を抜いても武士とは違って切腹をしないですんだ大納言になぞらえたというのが一般的な説です。

産地としては北海道の十勝地方が有名ですが、丹波産も大粒で色が濃く艶やか、コクがあり、皮が薄いので口当たりなめらかなことから高い評価を得ています。朝廷や幕府への献上品として使われ、和菓子の原材料としても重宝されている小豆です。品質の良さとともに、生産量が少ないという希少価値と相まって、高級品としてもてはやされています。


食べるものばかりじゃない、丹波の特産品

「丹波栗」「丹波黒大豆」「大納言小豆」という、全国に名をとどろかす丹波地方の特産品を紹介しました。どれもが逸品ばかりなので訪れた際のおみやげとしておすすめですし、またどのようなものか一度味わってみてほしい品々ばかりです。丹波の特産には取り上げた以外にも優れた農産物がいくつもありますが、伝統工芸品にも目を見張るものがあります。

日本六古窯のひとつに数えられ、平安時代末期から鎌倉初期にかけて始まったといわれる焼き物の丹波焼、一度はすたれたものの、機織機で昔ながらの製法を復活させている丹波木綿などが挙げられます。丹波には美味しいグルメはもちろんのこと、次の世代に伝えていきたい工芸の技術が息づいているのです。

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