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ご存知でしたか?福島の三大ラーメン

海と山に挟まれた、自然豊かなまち福島。尾瀬や五色沼、猪苗代湖などの数々の景勝地をはじめ、いちごや梨、桃やさくらんぼといった果物、かつおやサンマなどの豊富な魚介類、「あさか舞」に代表される米など特産品も多く、福島は自然がもたらす多くの恵みとともに発展していきました。また、県内には江戸時代に会津藩の城下町として栄えた会津若松があり、歴史深い神社仏閣や史跡、伝統工芸の数々は観光客にも人気で、この地を舞台にした映画やドラマも数多くあります。
そんな魅力にあふれた福島ですが、実は独自かつ多様なラーメン文化を持つ「ラーメンのまち」としても知られています。今回は、福島の三大ラーメンである喜多方市発祥の「喜多方ラーメン」、白河市発祥の「白河ラーメン」、新ご当地ラーメンとして誕生した「郡山ラーメン」をご紹介します。


 

日本三大ラーメンのひとつ 喜多方ラーメン

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札幌、博多と並んで日本三大ラーメンのひとつに数えられる喜多方ラーメンは、福島県会津地方北部に位置する喜多方市が発祥の地です。基本は醤油ベースの豚骨スープと言われているものの味は店により異なっており、全店に共通する大きな特徴となっているのは「多加水麺」と呼ばれる平打ちの縮れ麺です。喜多方市は美しい水に恵まれ、「蔵の街」と言われるほど醤油や酒、味噌などの醸造業が盛んな土地柄。名水で麺を打ち、上質の醤油でスープをつくるという、ラーメン文化が発達する素地はすでにこの地にあったと言えます。
現在、喜多方市の人口が5万人ほどなのに対し、市内のラーメン店は100軒以上。喜多方ラーメンの元祖である源来軒をはじめ、フランチャイズ展開をしている坂内食堂、醤油ベースの名店まこと食堂など、老舗や有名店が目白押しです。喜多方にお越しの際は、ぜひお好みの店を探してみてください。


 

引き継がれる「とらさん」の味 白河ラーメン

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「奥の細道」にも登場する白河の関が置かれた東北の玄関口・白河は、福島県の南部にあります。福島のラーメンといえば喜多方ラーメンが圧倒的な知名度を誇っていますが、ここ白河から生まれた「白河ラーメン」も名ラーメンとして高い人気を誇っています。
手打ちの太ちぢれ麺に、醤油ベースの豚骨スープ。こう言うと喜多方ラーメンとの違いが曖昧ですが、店によりさまざまな味が見られる喜多方ラーメンとは違い、白河ラーメンは元祖である「とら食堂」の味を継承し発展させたもの。また、その味は喜多方ラーメンよりも若干濃い目となっています。
とら食堂初代当主である竹井寅次氏(通称とらさん)が生み出したラーメンのあまりの美味しさに、修行を志願する人が後を絶ちませんでした。今や市内には100軒を越すラーメン店が並び、とら食堂の系譜を次ぐ店が全国各地に出店しているほどです。


 

新たなご当地ラーメン 郡山ラーメン

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福島県中央部に位置する郡山市は、福島における交通・経済の中心地です。北に喜多方、南に白河というラーメンで名高い街があるため、郡山市でもご当地ラーメンをつくるべく考案されたのが豚骨ベースの「郡山ラーメン」でした。姉妹都市である九州の久留米市が豚骨ラーメンの元祖とされていることにちなんだもので、今では「郡山ラーメン」は「喜多方ラーメン」「白河ラーメン」と並び福島の三大ラーメンと言われています。福島のラーメン人気を裏付けるように郡山市内には約600店のあらゆるラーメン店が立ち並び、全国でも有数の激戦区となっています。
そんな郡山市において、長年市民の支持を集めているのが「春木屋」です。春木屋は、本店を東京荻窪に構える昭和24年創業の老舗。郡山市内にあるのはその分店で、定番の中華そばやワンタンメンが人気メニューとなっています。


 

歴史と自然が育んだ福島のラーメン

今回は福島県の三大ラーメンについてご紹介しましたが、そもそもなぜこれほどまでに福島ではラーメンが愛されているのでしょうか。
福島県は、東部は広く海に面し、内陸部は奥羽山脈などの山々が連なる風光明媚な街として古くからその名を知られていました。市内には湧水も多く、中でも磐梯西山麓湧水群と小野川湧水は「日本名水百選」にも選ばれているほどです。そんな美しい水と恵まれた気候は蕎麦の栽培に適しており、会津や苗代町、白河の地でそれぞれ手打ちそばの技術が磨かれていきました。また、親潮と黒潮が交わり全国でも有数の漁場として知られた福島沖も忘れてはいけません。この港で水揚げされる数々の魚介類が味わい深いスープの源になったのです。
自然がもたらす様々な恵みと、継承され続けた手打ち麺の技術。福島県にラーメン文化が根付いたのは必然であったといえるかもしれません。

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