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江戸の文化を感じさせる東京の名物料理

東京で食べられる美味しい料理と聞いて、どんなものを思い浮かべますか?今では世界各国の食を楽しめる街として知られる東京。フランスのタイヤメーカー「ミシュラン」が発行するガイドブックでは和食の店はもちろんのこと、フランス料理やイタリア料理などさまざまな国の料理を出す店が星を獲得しています。

そんな多種多様な食を楽しめる東京には、江戸時代から伝わる伝統的な料理を提供する店も多く残っています。中には江戸時代に創業し、創業当時からの味を受け継ぐ店もたくさん。そこで今回は東京の名物料理とも言われる天丼・江戸前寿司・うなぎのかば焼きの3つについて、その特徴や歴史などを東京に行ったらぜひ訪れたいおすすめ店を交えてご紹介します。


天ぷら・タレ・ご飯のバランスが素晴らしい天丼

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最初にご紹介するのは天丼です。天ぷらは江戸時代に屋台で提供された庶民の味で、当時は野菜や魚介類をごま油であげた「ごま揚げ」として人気を得ていきます。そんな人気の天ぷらをご飯の上にのせてタレをかけて食べはじめたのは、幕末の頃。現代も人気の丼物、天丼のはじまりです。

日本橋蛎殼町には天丼に定評のある創業80年以上の天ぷら専門店「天音」があります。こちらの店では揚げ油に江戸時代同様ごま油を使用しているのですが、上質な油なので香りは高いがくどくない風味が受けています。天丼に使われる天ぷらは衣が厚めでしっとりとしていて、甘みを抑えたタレとの相性が抜群。ネタはもちろんご飯にまでこだわっていて、全てのバランスが良い一品です。


味だけでなくさまざまな面で客をひきつける江戸前寿司

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次にご紹介するのは江戸前料理の筆頭といっても過言ではない、江戸前寿司です。こちらの料理も江戸時代に屋台で提供されていたものが、大衆に受けて現代まで続く食文化の1つとなりました。江戸前寿司の特徴はネタの美味しさはもちろんのこと「仕事」と呼ばれる下準備で素材の持つ良さをさらに引き出すことや、シャリとの相性など細部にまで気配りがされている点にあります。

東京に数多くある江戸前寿司の店の中で、とくに有名なのが銀座久兵衛です。アメリカの大統領が来日した際に夕食をとった店としても知られています。こちらの店は東京都内に複数の店を持っていますが、どの店でも同じクオリティの味とサービスが受けられるようにと心配りがされています。


職人が一生技術を追い続ける料理うなぎのかば焼き

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最後にご紹介するのはうなぎのかば焼きです。こちらの料理も江戸時代に天ぷらや寿司とともに屋台料理の1つとして流行しました。かば焼きという料理法は江戸時代中期に確立されたもので、割いたうなぎに串を打って素焼きと蒸しで余分な油を落として、タレをつけて炭火で焼くというものです。「串打ち三年、割き五年、焼き一生」と言われるように、その技術の習得には一生かかるとも言われます。

この江戸時代に確立した料理法を守り継いでいる店の1つが、浅草にあるやっこです。こちらの店は寛政年間創業の老舗で、夏目漱石の小説にも登場します。「くずれる1歩手前まで蒸す」という古くからの料理法を受け継ぐ身の柔らかさと秘伝のタレに定評がある店です。


屋台という大衆文化からはじまった東京の名物料理

今回ご紹介した天丼・江戸前寿司・うなぎのかば焼きという3つの東京の名物料理は、どれもが江戸時代に屋台で提供され、大衆の間で流行したものがもととなり、現在まで残る食文化へと発展したものです。また現在ではヘルシーでおいしい和食として広く世界各地で人気の料理となっています。

現在の東京はフランスやイタリアといったヨーロッパのものはもちろん、アフリカや南米などなじみのうすい国のものまで、世界各国の料理が食べられる都市です。そのような目新しい料理も魅力的ではありますが、今度東京へ訪れた際には日本が誇る和食文化の1つであり、江戸時代から長い伝統を持つ東京の名物料理のどれかを食べてみるのも良いのではないでしょうか。

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